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「集団授業と個別指導だとどちらが自分に合ってるの?」皆さんもそんなことを1度は考えたことがあると思います。一般的には「集団授業についていけない場合に個別指導を選ぶ」というふうに考える方が多いと思いますが、最近はこの考え方が覆されてきて、最初から個別指導を選択する生徒やご家庭が増えています。
今回はその理由について深堀りしてみたいと思います。塾・予備校を選ぶときの参考にしてみてください。
まずは集団授業と個別指導の違い、具体的にはそれぞれのメリットとデメリット挙げてみます。
皆さんも想像している通りですよね。学校を含め集団授業を受けていると、多かれ少なかれ感じたことがあると思います。
皆さんが想像する「弱点補強や苦手を克服するのに適している」という点以外にも多くのメリットがありそうですね。
集団授業と個別指導のメリットとデメリットを挙げてきましたが、ここで、塾選びのPointとなる観点でそれぞれの特徴をわかりやすく表にまとめて比較してみるとこのようになります。
| 観点 | 集団授業 | 個別指導 | 
|---|---|---|
| 学習の体系性 | カリキュラムに沿って体系的に学べる | 講師がカリキュラムを設計すれば同様に可能 | 
| 進度 | 一律で進むため合わない場合がある | 得意分野は先取り、苦手分野はじっくり学習可能 | 
| 質問・疑問解消 | 質問の機会が限られる | その場で自由に質問できる | 
| 苦手克服 | 画一的で個別対応は難しい | ピンポイントで対策できる | 
| 柔軟性 | 授業内容は基本固定 | 定期テスト対策から入試対策まで自在に変更可 | 
| モチベーション | 仲間と競争できる | 講師が伴走、模試などで競争を補える | 
| 費用 | 比較的安価 | 集団より高め | 
集団授業には「体系的に学べる」、「仲間と競い合える」といった良さがあります。これは生徒さんにとって大きな刺激になり、学習意欲を高める効果があると言えます。
ここまで一般論の比較をしてきましたが、教育学や心理学の研究では、一人ひとりの理解度に合わせて学ぶことが、最も効果的であると繰り返し示されています。たとえば――
人は「聞くだけ」よりも「自分の言葉で説明する」ことで理解が深まると分かっています。(ICAP理論)
→ 個別指導では先生と対話しながら学ぶため、この効果が自然に生まれます。
人が一度に理解できる量には限界があり、難しすぎたり簡単すぎたりすると学習効果が下がってしまいます。(認知負荷理論)
→ 個別指導なら負担をちょうどよいレベルに調整できるため、効率よく力を伸ばせます。
1対1の指導を受けた生徒は、通常の授業を受けた生徒よりもはるかに成績が伸びやすい、という研究結果もあります。(ブルームの2シグマ問題)
→ 個別指導の方がタイムパフォーマンスが良いと言えますね。
こうした理論的背景を踏まえると、
集団授業 → 学習の全体像を整理する、学ぶリズムを作るのに適している
個別指導 → 深い理解、効率の良い学習、解答力をつけるのに非常に効果的である
という役割分担も見えてきそうですね。
このように、集団授業にも様々な利点がありますが、「体系的な学び」、「学習ペースの確保」、「疑問の解消」といった核心部分は個別指導でも十分に実現可能です。さらに個別指導であれば、苦手克服や答案添削、医学部特有の小論文・面接対策といった一人ひとりの課題に合わせた深い学習を可能にします。これが個別指導が支持される最も大きな理由です。
最終的には「生徒の性格」、「ゴールまでの残り時間」、「金銭面」なども考慮した上で、通う塾・予備校を選ぶことになると思いますが、特に医学部受験のように、知識の幅広さと論理的な思考力の両方が高い精度で求められる試験では、個別指導を中心に据えて学習を進めることが、合格へのもっとも確実な近道になると言えるでしょう。