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化学 (鈴村 考史)

鈴村 考史

最終学歴:東京大学農学部卒
出身高校:石川県立小松高校

「まず自然の出来事を知る」

 化学は物質の変化を扱う自然科学です。自然科学である以上、自然現象をどのように説明するかを学ぶことが主な目的になります。ところが、多くの受験生を見ていると、よく気になることがあります。問題をどのように解けばよいかを反復練習し、しばらくして解き方を忘れてしまって、また問題を解く練習をするという無駄な時間の使い方をしているのです。なぜこのような無駄な作業に終始してしまうのか、理由は簡単です。そもそも現実に起きる現象を「知らない」のです。そのため、問題文を読んでも具体的なイメージが掴めず、解き方を覚えることが勉強だと思ってしまうのです。

 例えば、食塩と砂糖はどこの家庭にでもあると思います。
一見すると、どちらも白色の固体で区別がつきません。しかし、フライパンに乗せて加熱すると、一方はすぐに液体に変化しますが、もう一方はどれだけ加熱しても固体のままです。(どちらが砂糖か分かりますか?)外見は似ているのに、不思議ですね。しかし、確かに目の前で起きた自然の出来事なわけです。そして、なぜなのだろうと考える。このプロセスが、化学という学問です。

原子の構造と性質

物質を構成する基本単位としての原子を学ぶことが、化学の第一歩です。まずはその構造と性質をしっかりと覚えましょう。このとき、特に重要なことはクーロン力、つまり電気の力をよく理解することです。原子の結合は主にクーロン力で説明されるからです。よく似た力として磁力もあり、磁石を使うことで引力・斥力と距離の関係などを「実感」できますので、実験を通して力を体験してください。

無機化学・有機化学

これらの分野は知識の蓄積が主なテーマとなります。つまり、身の回りにある様々な物質のことを「知る」ということです。まずは色や用途、製法や反応性などについてしっかりと覚えましょう。このように現実を受け入れた上で、その性質が原子レベルからどのように説明されるのかを学ぶことが正しい姿勢であると思います。

理論分野

熱化学・酸と塩基・酸化還元・気体の性質・溶液の性質・反応速度と平衡などの分野です。理論というからには、何かを説明することが主な目的ということになります。つまり、まずスッキリと説明したくなるような不思議な現実がそこにあるわけです。食塩を水に溶かすと温度が下がる、食塩水は0℃になっても氷らない、酸っぱいワインに焦がしたパンのかけらを入れるとまろやかな味になる、鉄の塊は燃えないけれどスチールウールは燃える、などなど。どんなテーマを学ぶときにも、まずは自然に起こる出来事を「知り」、受け入れてください。そして、なぜなのだろうという疑問を持ってください。その疑問をスッキリさせるのが理論です。

正しい姿勢で勉強に臨むことで、問題文を読んだとき、「どのように問題を解くのか」ではなく、「どのようにすればうまく説明がつくのか」という思考回路が働くようになります。このようにして問題練習を重ねていけば、解き方を忘れるということもなく、何度も同じ問題を解き直す手間も必要ありません。質の高い学習とはこのようなものだと思います。