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<徹底解説>医学部合格のチャンスを広げる学校推薦型選抜・総合型選抜とは

  • 2025年7月16日

医学部の学校推薦型選抜と総合型選抜

医学部の入試にも、一般選抜以外に「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」という制度があります。これらは学力試験に加え、人物評価や適性を重視する入試方式であり、医師に求められる人間性や将来のビジョンを総合的に評価することを目的としています。

学校推薦型選抜とは

学校推薦型選抜は、高等学校からの推薦を受けて出願する方式で、「公募制」と「指定校制」に分かれます。医学部では多くの場合、指定校制または地域枠推薦が中心となっています。

総合型選抜とは

総合型選抜(旧AO入試)は、学力だけでは測れない受験生の意欲や適性を重視する選抜方式です。自己PRや課題レポート、面接、プレゼンテーションなど、大学ごとに多様な形式が取られます。

学校推薦型選抜

出願条件

基本的には現役生が対象ですが、大学によっては、既卒生でも出願できるところがあります。また、評定平均で基準を満たす必要があります。詳細は各大学のウェブサイトや募集要項で確認してください。

〈例:東京医科大学の場合〉
・出願資格: 現役生のみ
・評定: 4.0以上
・定員: 20名以内
・学力検査: あり

受験科目

  • 書類審査(調査書、推薦書、志望理由書など)
  • 面接(個別面接・集団面接・グループ討論など)
  • 小論文(医療・倫理・社会問題に関する論述)
  • 基礎学力試験(数学・理科・英語の基本問題や記述)
  • 大学独自試験(基礎的な筆記試験やプレゼン等)
  • 共通テスト利用(国語・数学・英語・理科など指定科目)

実施校

〈国公立大学〉

秋田大学、山形大学、筑波大学、群馬大学、東京大学、東京医科歯科大学、新潟大学、金沢大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、浜松医科大学、名古屋大学、三重大学、滋賀医科大学、京都大学、大阪大学、和歌山県立医科大学、鳥取大学、島根大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、佐賀大学、熊本大学

〈私立大学〉
岩手医科大学、埼玉医科大学、帝京大学、東京医科大学、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学、愛知医科大学、関西医科大学、近畿大学、兵庫医科大学、久留米大学医学部、産業医科大学、福岡大学

総合型選抜

出願条件

現役生が対象となります。また、学校推薦型選抜と同様、評定平均で基準を満たす必要があります。詳細は各大学のウェブサイトや募集要項で確認してください。

〈例:岩手医科大学〉
・出願資格: 現役生・浪人生(2浪目まで)
・評定: 3.8以上
・定員: 8名程度
・学力検査: あり

受験科目

  • 書類審査(調査書、推薦書、志望理由書など)
  • 面接(個別面接・集団面接・グループ討論など)
  • 小論文(医療・倫理・社会問題に関する論述)

など

実施校

〈国公立大学〉

旭川医科大学、北海道大学、弘前大学、東北大学、筑波大学、富山大学、神戸大学、高知大学、愛媛大学、徳島大学、広島大学、大分大学、福島県立医科大学、大阪公立大学

〈私立大学〉
岩手医科大学、順天堂大学、獨協医科大学、東邦大学、東海大学、金沢医科大学、藤田医科大学、関西医科大学、兵庫医科大学、大阪医科薬科大学、川崎医科大学、産業医科大学

学校推薦型選抜と総合型選抜の傾向と対策

評定平均が重要!

現役生の場合

高校1年生の1学期(前期)~高校3年生の1学期(前期)までの成績が対象です。多くの大学では高校3年生の1学期(前期)終了時点までの成績で出す評定平均を使います。

既卒生の場合

推薦型・総合型選抜で既卒生の出願はできない大学がありますが、出願できる場合は、高校3年間すべての成績(1年~3年)が評定平均に反映されます。

出願書類(志望理由書など)の書き方

学校推薦型選抜でも総合型選抜でも「出願書類」は、合否を左右する非常に重要なポイントです。出願書類は「面接の材料」でもあります。書類のコピーなどを保存し、面接でも同じ話ができるようにしておくことも重要です。必要な出願書類やその書式は大学によって異なります。

面接対策

面接試験で見られるのは、主に ①医師としての適性および資質、②コミュニケーション能力や協調性、そして③大学が求める人材と合致しているか です。「志望理由」や「医師を志す理由」などといった一般的によく聞かれる質問に対する想定問答を準備することはもちろん、受験する大学のアドミッションポリシーをよく読み、その大学がどのような人材を欲しているかも理解しておきましょう。

小論文対策

小論分の試験で見られるのは、主に ①論理的思考力および表現力、②医療や社会福祉に関心、そして③人間性や倫理観 です。よって出題テーマも、倫理観を問うものや地域医療に関するものが出題されることがよくあります。日頃からこのようなニュースにアンテナを張っておく必要があるでしょう。

また、小論文としての体が成り立っているかも重要です。ただ書けばよいのではなく、①論文として全体が構成されているかどうか、②正しい日本語で読み手に分かりやすく伝わる文章で書かれているかどうか、③自分の意見が書かれているかどうか、といったことも採点のポイントです。実際に書いて添削指導を受けるようにしましょう。

学力検査対策

学校推薦型選抜でも総合型選抜でも学科試験を課す大学・学部があります。その多くの場合、一般選抜と同等の学力レベルが求められます。国公立大の多くは共通テストで最低でも8割の得点を求められます。つまり、一般選抜を受験する生徒と同等の学力が求められます。

推薦だから学力を軽視してはいけないということです。また、他学部と違い医学部の推薦は受験すれば必ず合格するわけではありません。不合格になることあります。一般選抜で受験することも想定した学習をしておくことを強く勧めます。なお、一般選抜とは出題科目や範囲が異なることがあります。募集要項で必ず確認してください。

いつから準備をするべきか

評定平均のところでも述べたように、高校1年生からの成績が対象となります。つまり、高3になってから頑張っても、評定が足りずに受験資格を得られない可能性があります。よって、学校推薦型選抜や総合型選抜で合格するためには、高校進学時からコツコツと努力を重ね、成績上位をキープする必要があります。

まとめ

自分にあった受験を考える

受験学年の方で評定を満たしている方は、チャンスの1つとして推薦を利用するのも一法だと思います。ただし、推薦対策だけに注力するのではなく、一般選抜を念頭に置いた学力の強化も並行して行いましょう。

もちろん、評定を満たしているからといって必ず推薦を利用しなければならないわけではありませんので、一般選抜に全力を投じるという選択もあるでしょう。小論文対策も面接対策も一般選抜でも必要になるので無駄になることはありませんが、考えなくてはならないのは夏休みから秋にかけて学力の伸長が見込める時期に、推薦対策にかけられる時間があるのか、時間と労力をかけてでも挑戦する価値があるのか、ということを判断しなければなりません。保護者の方、学校や予備校の先生方ともよく相談してみましょう。

高1、2年生で推薦を利用して合格を狙っている方は、まずは評定を上げることに重点を置いて学習しましょう。ただし、定期テストだけ高得点を狙うような「その場しのぎの勉強」はお勧めしません。理由は上述したように、実際に推薦を利用することになったとしても一般選抜で合格するのと同等の学力が求められるからです。しっかりとした基礎の構築と理解を意識した学習に日ごろから取り組みましょう。

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