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今年度はこのような質問を本当によく頂いています。そもそも教育課程の変更は、よりよい教育のために必要なことなのかもしれないのですが、受験生としては本当に悩ましいものだと思います。そして、私のような予備校業界にいる者としては、慎重に対応すべき問題です。
文部科学省が所管する大学の入試については、原則として同省が検定した教科書に準拠して出題されます。そのため、教育課程の変更は入試の出題範囲の変更に直結します。昨年度の入試では、文部科学省の通達によって、各大学は旧教育課程履修者が不利にならないように必要に応じて経過措置を講じる旨の方針が示されていました。しかしながら、今年度の入試ではそのような経過措置はありません。ということは、2年以上浪人している受験生であっても、今年度からは新課程に準拠した入試を受けることになります。
ご質問の方は、大手予備校に通ってらっしゃるので、どの科目も一通りは新課程の内容を学習されたと思います。「結構変わったな」という感想をお持ちだと思いますが、もし生物受験者であるならば、「ものすごく変わった」とその影響の大きさを体感されていることでしょう。
では、ご質問の方がこれから行うべき新課程入試への対策のお話をさせていただきます。これから入試までは短い期間しか残されていませんが、憧れの医学部合格のために、少なくとも次のことを行ってください。
ここで、問題を出題する側の立場に立って考えてみましょう。問題を出題する側としても、どんな問題を出題しようかと考えているところだと思います。おそらく問題作成の関係者は、1科目につきメジャーな教科書を何社分も購入して熟読し、問題作成の作業を進めているのだと思います。「この事項は、こちらの教科書では本文に記載されている。あちらの教科書では本文に記載されてはいないが、発展的内容として記載されている。なので、ここから出題しよう」と教科書をこれまで以上に吟味して問題作成に当たっていると思います。このように考えても、完全なる新課程入試の1年目である今年度については、これまで以上に教科書に準拠した出題内容になることが予想されます。ということは、受験生としても、しっかりと教科書を読み込んでおく必要があります。まだまだ時間はあります。入試前夜まで努力に努力を重ねてください!