• 医学部・難関大に強い!プロ講師・現役東大生による完全個人指導塾

受験や学習に関するお悩み、入会をお考えの方はこちらフリーダイヤル 0120-3150-549:00~22:00[月~土曜日]
9:00~18:00[日曜日]
(年中無休)

現代社会

Pocket

現代社会 大学受験

1. 2018年度センター試験

①出題数と分野

a) 過去5年と同様に大問6問、小問36問の構成でした。大問の2つが小問8つ、残りの大問4つが小問5つでした。また、小問の選択肢にいて、4択式が30問、8択式が5問、6択式が1問でした。

b) 出題内容は「政治」、「経済」、「国際」、「現代社会の諸問題と倫理」、「課題追究(調べ学習)」と教科書の全分野から片寄らずにピックアップされて出題されていました。また、大問内にいろんな分野が混在(分野融合問題)していることとともに、出題範囲の広さにも特徴があります。

ただし、出題分野は、分量的には倫理分野1割~2割、政経分野8割~9割程度であり、センター倫理や政治・経済の問題よりも難易度は少し低いものの、比較生産費説のような理論の出題もありました。

c) 例年通り、図や統計資料の読み取り問題が2問出題されました。そのうちの1問は、グラフや統計資料の数値をもとに、与えられた条件に沿った選択肢の1つを、計算や推理をして見つけるという問題でした(第6問の問3)。

d) 選択肢の3つの文(ア、イ、ウ)のそれぞれの正誤を組合せた中から正答を選ばせる問題が4問も出題出題されました。この形式の設問はそれぞれの正誤を判別できないと正解できないため、正解を導くことががより難しいと言えます。

e) 世界遺産関連の設問があり、選択肢ごとに写真が付いていたが、写真は正解と無関係で、知識の有無で正解が決まる問題であった。

f) 課題追究(調べ学習)に関しても出題(第3問の問8)され、この設問形式がリード文の趣旨と合致する文をすべて選ばせる組合せ問題でもあり、読解力を試す問題でもあった。

2. センター試験対策

①一般常識では対応できない

新聞などを読んでいるから、一般常識で解けると思っているならば改めましょう。現代社会は高度に複雑化しているので、主として「政治・経済」分野を中心に、直面している現実の諸問題やこれに関連する事実や対策・理論などきちんと理解し記憶する努力なしには高得点は望めません。特に「政治・経済」からの範囲からの出題が多いので、「政治・経済」のセンター試験対策と同じ覚悟をもって勉強しましょう。

②教科書をじっくり読もう

出題範囲が広いといっても教科書の全範囲をしっかり掴み、用語集、資料集で補足するというやり方が望ましいため、教科書を通読し出題範囲の全体を掴みましょう。教科書も1度読んで終わりではなく、受験までに少なくとも3回は目を通すべきでしょう。また、教科書で用語など基礎基本をしっかり固める前に過去問などにすぐ取り掛かることはしないほうがよいでしょう。

センター試験を受けたときに、基礎的な問題を取り損なってしまうと、高得点を取ることが相当難しくなります。つまり、基礎的な問題は確実にクリアして6割前後を確保し、難しい問題を正答して、それに得点を上乗せできれば9割レベルにも達するわけです。

③ニュースや新聞で最新情報を入手しよう

④資料集や用語集を活用しよう

教科書や新聞などを読んで疑問点や曖昧な点が出たら、資料集や用語集で確認しよう。特に経済分野に強くなろう。また、国際分野にも強くなっておくべきです。

3. センター現社を得点源にするには

用語集、資料集を辞書的に利用するだけでなく、全部を読み込めば教科書の不十分さを補え、9割以上の得点に近づけるはずです。

  1. 用語集には、清水書院のものか山川出版のもののどちらかがよいでしょう。いずれも教科書記載頻度などで重要度もチェックできます。
  2. 資料集には、清水書院のものなどには、先哲の思想の原典も載せてあり、より身近に感じ理解にも役立ちます。

4. 過去問は必ず数年年分ほどやろう

過去問を数年分解いて、試験に備えましょう。特に出題形式には慣れておく必要があります。また、本番では時間配分に注意して落ち着いて取り組みましょう。