理科は暗記科目だと考えている人が多いようです。もちろん、動植物の名前や物質の名称など、単純の覚えなければならないものもあり、暗記というものが理科の学習の一部であることは否定できませんが、圧力、電流、仕事とエネルギー、化学変化など理屈で考えられるものもたくさんあり、それらについては問題演習をしていろいろな問題を解かなければ、きちんと理解することはできません。
1.知識を覚えましょう
単純に覚えなければならないものについては、まとめノートを作って覚えてしまうのが効果的です。ただただ見て覚えるよりも、手間はかかりますが、自分で手を動かして書いて覚える方がずっと正確に覚えることができます。さらに、ずっと長い期間、覚えていることができます。作り方がわからなければ、問題集などに載っているまとめのページを写すのでも構いません。労を惜しまず、書くことで覚えてください。
2.演習してください
数学などと同じく理科も、特に理屈がメインとなっている単元は、実際に問題を解くことによって初めて、習った単元のことを本当に理解できるようになるのです。自分で実際に頭を使って手を動かしてこそ身に付くのです。そのため、問題集などで演習を行い、解ける問題を増やしていきましょう。解き方を人に説明できるぐらいになれば、完全に分かっていることになります。
3.できない単元を放っておかないでください
中学校で習う理科は、小学校で習った理科が完全に身に付いていないと理解できないということはあまりありません。そういう意味では、数学とは異なり、積み上げ型の科目ではないと言えます。ただし、中学校の理科は、物理的領域、化学的領域、生物的領域、地学的領域の4つの領域で構成されているとともに、その4領域間の繋がりはそれほど強くなく、物理的領域のことを理解できていないと、生物的領域のことが理解できないということはありません。そのため、できない単元を復習するときに別の単元まで復習し直す必要はあまりなく、その単元のみを学習すればよいので、復習しやすくなっています。
4.間違えた問題を消さないでください
問題を解いて間違えたときに消しゴムで消してしまう人が少なくありません。間違いは恥ではありません。人は間違いから学ぶものであり、そういう意味で間違いとは成長の源とも言えるものです。間違いを消したりせず、赤のボールペンなどで間違いを訂正し、自分がどこで間違えたのか、何故間違えたのかを確認してください。間違えた問題は時間をおいてから解き直してください。一回解き直してみて解けなければ、またもう一回というように、解けるようになるまで繰り返し解き直してください。
5.現象を想像しましょう
理科では、圧力や浮力、電流、原子や分子など目に見えないものを取り扱うため、実際どのようになっているのかを想像しづらく、苦手意識を持つ人も少なくありません。図解などを見て現象が起きているプロセスを確認して、問題を解くときに一体どんな現象のことを問題文に書かれているのか、想像できるようになりましょう。Youtubeなどで動画で様々な現象を見るのもためになります。
6.高校入試直前期に力を入れて勉強しましょう
理科は、前述のとおり、積み上げ型の科目ではないこともあり、英語や数学や国語と比べて短期間で点数を上げやすい科目と言えます。多くの人にとって、高校入試直前期には一番力を入れてやるべき科目であるでしょう。