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日本史

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日本史 日常学習

1.日本史を学ぶ意義

歴史はすでに起こった過去のことを学ぶのですが、現代との対話であると言われます。つまり、日本の現在の国家、社会、経済、文化など在り方の由来を明らかにすることで、現在の日本の姿も本当に知ることになりますし、現代日本の立ち位置が明確になれば、これからの日本の未来の方向を見定める目安もつくでしょう。試験の出題も教科書の範囲に限定されるので、教科書の全範囲をマスターすれば十分です。

2.教科書で学ぶメリット

歴史上の出来事は無限にあるので、すべてを知るなど到底無理です。現在から振り返って取り上げるに値するものをピックアップして学ぶことになります。教科書は、専門家が手短に初心者にも分かるように、また専門的な深入りは避ける配慮もして、歴史の流れと基本事項を短時間で掴めるように書いたものです。だから全範囲を短時間に効率的に知るのに最適な書物です。

3.教科書は少なくとも3回は読もう

教科書はページ数が限定されているので内容を凝縮して述べられています。1回の通読で理解し記憶しようとしないで、少なくとも3回は読む必要があります。

1回目は通史を通読することで流れ(大まかな時代の特徴と変化など大きな枠組み)を理解する段階です。人名や用語の記憶は後回しで構いません(1回目は初心者には取っつきにくいはずですが、時間はそれ程要しないはずです)。

2回目では精読します。因果関係、人間関係の繋がりなどで曖昧な点や疑問点があれば、図説や通覧などの資料集、用語集、史料集、参考書を使い内容確認や徹底理解に努めるべきです(だから時間もかかるし、努力も要するでしょう)。

3回目はこれまでのことを想起しつつ記憶の定着に努めてください。問題演習や一問一答などはこの段階で始めましょう(時間が経てば忘れるので、さらに4回目が必要になるかもしれません)。

4.教科書の読み方で留意すべきこと

高校日本史では史料を重視する

中学で学んだ歴史と高校日本史では、詳しいだけでなく、学び方に違いがあります。史料に基づいてその時代を知るという史料の活用能力の育成がプラスされているのです。史料には文献・遺物など様々な種類のものがあり、その史料価値(有効性・信頼度)を見極める史料批判という作業を通して、歴史の真実に肉薄するのです。つまり歴史は史料に基づいて叙述されていて、さらにその史料の位置付けや意味・意義の解釈は立場や見方の違いによって複数成り立つ点にも留意してください。

日本史を国際環境と関連づけて学ぶ

近現代の日本は世界の動向と一体化していますが、原始・古代でも東アジアの動向と関連しています。だから、世界史的視野を持って学びましょう。

各時代の特色および変遷を総合的掴む

学習において大切なことは、決して個別の詳細な知識を数多く記憶することではなく、それぞれの時代の特色や変遷と現在との繋がりを大きな視点でとらえ、理解することが大切です。主に空間軸(ヨコ)にかかわる各時代の特色の総合的な考察と、主に時間軸(タテ)にかかわる時代の変遷の総合的な考察とが重視されるのです。

特に経済面の理解が困難という点

例を挙げれば、松方デフレと銀本位制、震災手形問題、旧平価による金解禁と世界恐慌、金輸出再禁止と高橋財政、復金インフレなど悪性インフレとドッジ=ラインなどが理解が難しいので、留意しましょう。

近現代の学習がとくに重要

現代の社会の形成過程とその特色についての知るためには、これに直接かかわる近現代の歴史学習が重要になります。現代の社会やその諸課題が歴史的に形成されているからです。それ以前の歴史(近世以前)は政治史を中心として、経済史、文化史など多様な分野について大きな視点で歴史の展開(流れ)を掴むことで十分でしょう。