中学1年生になり学習を進めていく上で大事なことは、当然といえば当然ですが、まず学校の授業をきちんと聞き、ノートをしっかりとるということです。やや余談ですが、ノートをとることを習慣にしていれば、退屈な授業でも最後まで聴くことができます。
ノートをとるといっても、基本的には先生の板書を書き写すことにほぼ終始することになると思われますが、以下の点に注意してください。
- 科目ごとにノートを使い分けでください。ノートではなくルーズリーフでも構いませんが、その場合はきちんと整理して科目ごとに綴じてください。
- 書き込んだ日付を書いておいてください。特にルーズリーフを使う場合は必須です。
綴じる順番がわからなくなることを防ぐためです。 - 行と行の間は少なくとも1行は空けて、見やすくしてください。
詰めて書き込むと後で見ても何のことだかわからなくなることがあります。 - 自分にとってわかりづらい図などを書き込むときは、補足説明を自分で書いておいてください。
- 例えば、先生がつぶやくように言ったことなど、ノートにとるほどでもないことは教科書などの教材に書いてしまって構いません。
ノートをしっかりとり、自宅でそれを眺めたとしても、理解できるようになって知識が自分のものになっているとは限りません。むしろあまり定着していないでしょう。やはり問題演習が必要です。ある程度単元が進めば、問題を解いて自分が本当にわかっているのか、覚えているのかを確認してください。
そして、覚えるべきことを覚えていないのならばそれを覚えなおし、理屈がわかっていないのであれば理屈を理解してしまって、再度問題を解いてください。それだけでかなりできるようになっているはずです。
中学1年生になると、人によっては部活動などが忙しくなり、普段は勉強のためにまとまった時間をとることが難しくなり、場合によっては全然勉強をしていないなんとことが起こりかねません。しかしながら、将来、高校受験や大学受験に挑むことを考えると、学校の授業以外に自ら勉強することがで当たり前になっていることが非常に望ましいです。
そこで、ちょっとしたすき間の時間を見つけて、英単語を覚えたり、計算問題を解いたりといった、できそうなことを短時間でしてしまえると、勉強から全く離れてしまうようなことを避けることができます。なお、すき間の時間とは、例えば、朝ご飯を食べてから学校に行く間とか、お風呂に入ってから寝るまでの間といった時間のことです。
特に中学1年生の間は、定期テストでいい成績をとるために、教科書に書かれていることをほぼ完全にマスターしてしまうことが求められます。定期テスト前にだけ集中して勉強しても時間が足りなくなってしまい、不十分な状態でテストの日を迎えることになりがちです。そのため、忙しくて勉強ができない日でも10分でも20分でも確保して勉強に取り組むようにしてください。
以上をまとめると、以下のとおりとなります。
- しっかりノートをとって授業を聴こう。
- ノートは見やすさを意識して書こう。
- 問題演習も忘れずにやろう。
- 忙しいときであっても、10分でも構わないので時間を見つけて勉強しよう。
中学1年生のときにいい勉強ペースを作ることができると、2~3年生になったときにそれほど苦労せずに勉強を進めることができるようになります。何事も出だしが肝心です。気付けば1ヶ月近くまともに勉強していなかったなんてことにならないよう、気をつけてください。