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物理

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高校生向け 物理の学習の進め方

物理の基本を身につけることは、まずは基本的概念、特に力学の基本的概念を正しくかつ深く理解することから始まります。そのためには、教科書等に書かれている現象をイメージできることも必要です。問題を解き、なぜ正解を導くことができるようになったのかを説明できるようになれば基本が身についたと言えます。

学習の進め方 総評

(1)物理を学習する上でのポイント

① 現象を正しくとらえることが重要

物理の問題は具体的な現象を対象としています。物体が落下したり、ばねが伸びたり、あるいは電流で発熱したりと、実際に起こることを題材としています。そして、それらの現象には必ず合理的な理由や原因があります。

例えば、「気体を圧縮すると温度が上がる」のですが、その理由はなんでしょう。「外部から気体に対してした仕事が、気体の内部エネルギーになる」ことが理由ですが、あなたはそれで納得してイメージできますか。もしできなければ、それはすぐに脳から消えてしまいます。理由がわかるためには、猛烈に飛び回っている気体分子が壁に衝突することが圧力の原因であり、その運動の激しさが熱なのだということを理解することが必要です。そして、そこまで考えられるようになると「気体を圧縮する」という文から「分子たちが忙しそうに飛び回る様子」が目に浮かぶようになります。そうなって初めて次にすべきことが見えてくるのです。

このように、現象を正しく理解できていることが物理では非常に重要です。そして、理解するにはかなりの時間や手間が必要です。受験生の多くがこの手間を省いて「公式」に走りがちです。時間をかけてもいっこうに偏差値が60を超えない、という人は要注意です。

② 現象を理解できるようになったら

現象を理解することができたら、実際に問題を解いて練習をすることになります。問題を解くための道具が「公式」です。道具は知っていれば使えるというものではありません。①で述べたように、公式に頼ってしまうのは禁物です。

本来、現象を理解できれば公式を忘れても式を作ることできます。例えば という公式はエネルギーの式 を変形しただけのものにすぎません。まずそれぞれの公式がもつ意味を理解しましょう。そうすれば、どのような場合にどの公式を使うことができるかが自然とわかります。

公式の多くは導出できますし、それがときおり問題になったりします。公式を導出するという作業を丁寧にやりましょう。あとは何回も使って、慣れてしまうことです。慣れた頃には、自然と理解が深まっています。ここまできて、初めて「わかってきた」といえるのです。
ただし、公式の中には、高校物理では導出できないものもあります。例えばE=mc2などが該当します。このような場合はとにかく力ずくで覚えて、慣れてしまうしかありません。いわゆる「ブラックボックス」として利用することになります。

(2)学習の進め方

まず現象が理解できるまで教科書や参考書をよく読みましょう。そして簡単な例題などでその現象を式で表したり公式を当てはめたりする練習、つまり基礎訓練をしてください。一つの単元が終了したら、問題集に取り組みます。最初は基本問題を集めた問題集がよいでしょう。

問題集については「基本」や「基礎」などとなっていても侮ってはいけません。すべての問題について「人に説明できる」までしっかり理解できれば、偏差値は60に達します。この「人に説明できる」ということが一つの目安になります。それが理解できたということなのです。そして少しずつレベルアップしていくのです。

しかし、これらの作業には大変な時間がかかります。あまりのんびりしていると全単元が終わりません。ある程度のスピードが必要です。例えば、式を書いたのにまだ考えている人がいます。式を書くまでが考える時間で、いったん式を書いたらあとは計算するのみです。最後はこのきびきびとしたスピードが合格点をたたき出します。

(3)その他注意事項

模試などで物理の点数がなかなか伸びない人は、以下の3点をもう一度確認してみてください。

① 基本的概念を正しくかつ深く理解しているか

教科書や参考書を読み直したり、問題集の解答を見たりしてもう一度正しくかつ深く理解できるように努力してみてください。

② 解き方を正しく理解していないのではないか

まず、自分の解き方をよく見直してみてください。自分がどのように解答を出そうとしたのかを時間をかけて深く考えてみてください。さらに、自分ができなかった問題と類似した問題を問題集や参考書の中から探し出して、どのようにすれば問題を解くことができるのかを理解し、自分で繰り返し演習してみることが必要です。

③ 問題の設定をしっかり把握しているか

時間に追われるあまり、問題の設定のポイントになる重要な部分を読み抜かしたり、読んでいても忘れてしまったり、さらには自分勝手に読み間違えたりしていては、上記①、②がある程度できていても点数には結びつきません。短い時間で正しく読むという問題に対する「読解力」を身につけてください。