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現代文

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高校生向け 現代文の学習の進め方

高校生になって国語の学習のために予備校に通うことは英語や数学の場合と比べると少ないかもしれません。国語を勉強することは他の科目よりも後回しにされる傾向が多いものの、文系選択者の場合は言うまでもなく、理系選択者の場合であっても特に国公立大学を志望する場合にあっては、国語は非常に大きなウェイトを占めています。
最近、大学受験の国語のために個別指導を受ける高校生が増えてきている印象を受けます。現代文をしっかりと勉強していないために模試を受けてもいい点数の時と悪い点数の時の差が非常に大きかったり、基礎を理解していないために、問題を何となく解くことしかできなかったりと、様々な問題があるようです。

学習の進め方 総評

現代文の学習で、特に重要なことは大きく分けて二つあります。

① 本文を理解する
問題を解く際に、文章の内容がわからないことが多い人は、単語などの基礎知識を身につけると同時に、さまざまな種類の文章に慣れて、内容を把握する練習に力を入れる必要があります。

② 問題の解法を身につける
文章の内容は比較的わかるのに問題が解けない人は、問題の解き方をくわしく説明した問題集を学習し、意識してその方法を活用する練習をしたほうがいいでしょう。
受験の現代文では解法の習得はかなり大切で、本文の理解と同じぐらい重要だと言ってもいいぐらいです。
以下では、1.本文の理解、2.問題の解法のそれぞれについてもう少しくわしく説明します。

1.本文の理解について

本文の内容を理解する上で重要なことは、次のような点です。

(1)基本的な単語を理解できるようにする

現代文を非常に苦手にしている人たちの多くは、語い力が不足していることが多いようです。ある言葉の意味を正確に知らないために、文章を読んでも内容がなかなか理解できないということです。このような人たちの多くは、これまで日本語の文章を読んだ経験や読んだ上で考えた経験が少ないのかもしれません。
このような状態を改善するためには、以下に挙げることを実践すると効果的です。

  1. 中学校や高校の現代文の教科書を声を出して何十回も音読する。
  2. 意味がよく分からないと思った言葉はすぐに国語辞典で調べる。
  3. 新聞の読者投稿欄を読む。
  4. 漢字の練習帳に取り組む。

(2)文法構造や接続詞をよく確認する

長い文章では、「~が」(主語)、「~を」(目的語)などの部分と、述語の部分の関係を意識的に確認しないと見落としてしまうことがあります。
また、文と文とがどのような接続詞でつながっているか、たとえば「だから」でつながっているのか「しかし」でつながっているのかで、内容はかなり変わってしまうので、接続詞にも注意が必要です。
こうしたことは、日常的に言葉を使っているときには意識しなくても正しく理解できているわけですが、複雑の文章を読む際には見落としていることが少なくないので注意が必要です。

(3)やや専門的な用語や筆者特有の表現を確認する

日常あまり使わない単語でも「客観性」、「相対化」のような現代文の評論によく使われる単語は説明なしに出くるので、基本的な単語と同様、理解しておく必要があります。現代文用語集として出版されている参考書は、この種の単語を解説したものが多いので、そうした用語集を活用することも理解に役立ちます。

また、それほど一般的でない専門用語や、普通の単語であっても筆者が自分特有の意味で使っている単語は、本文中に定義が書かれているはずなので、よく確認して読み進める必要があります。

2.問題の解法について

現代文という科目の最大の特徴は、論理的思考力、つまり、ものごとの因果関係や対比関係を整理して考えることができる力が試験の結果を大きく左右すると言うことです。
したがって、論理的思考力を身につけるために、以下の手順で学習を進めてみてください。

  1. 文章を読解し、正しい答えを解答するためのノウハウを頭にインプットする。
  2. 意識してそのノウハウを活用して文章を読み、問題を解いてみる。
  3. その過程で、そのノウハウを本当に自分で使うことができる道具として身につける。

(1)現代文の大原則

① 答は本文中に書いてあります
必ず、本文と照らし合わせながら問題を解いてください。

② 自分の意見は捨ててください
主観を排して、客観的に文章を読み、問題を解いてください。設問において問われているのは、文章を読んだ皆さんの考えではなく、文章に何が書かれているのかということなのです。

③ 読みながら解いてください
文章を読み、傍線や空欄のある設問の箇所に当たった時に、その箇所から数行分、あるいはその段落の終わりまで読んで、答を考えるようにしてください。
なぜなら、文章というものは、一定の秩序、すなわち論理に基づいて書かれているので、ある意見を述べておいて、ずっと後の文章にその理由の説明がなされていることは稀であるからです。原則的には、ある意見に関係することは、その意見が述べられている箇所の周辺に書かれているのです。

④ 解答そのものよりも解答に至るプロセスが重要です
解答を見て、自分が解いた問題が合っているのかそうでないのかばかりにこだわっていては、現代文の力はなかなか身につきません。なぜ、その解答が導かれるのかという過程をしっかり理解するようにしてください。

(2)文章を読解する上で気をつけるべき表現

① 「~は重要である」、「~すべきだ」、「~しなければならない」

この表現がなされている時は、筆者の主張が書かれています。

② 「つまり」、「すなわち」

言い換えのための表現です。

③ 「例えば」

具体例を提示するための表現です。

④ 「~なのである」

「Aである。つまり(なぜなら)、Bなのである」の「つまり(なぜなら)が省略された表現で、BはAの具体的な説明、または理由の説明を行っている文です。
(文例)
私は大怪我をした。昨日、自転車に乗っていて転んだのである

(3)評論や随筆などの論理的な文章の読解

評論や随筆などの論理的な文章は、基本的に、【序論・本論・結論】または【起・承・転・結】の順に書かれています。読解に当たっては、下記のことに留意して文章を読み進めてください。

① 対比関係と因果関係に注意して、全文の構造をつかむ

② 筆者の主張、つまり結論を把握する
論理的な文章では、筆者の主張は結局のところ、ただ一つなのです。その主張に説得力を持たせるために、さまざまな引用や具体例や比喩等を用いて、同じ主張を繰り返し述べているに過ぎません。

(4)小説などの文学的な文章の読解

① 状況(シチュエーション)の確認
文章の冒頭に書かれていることが多いです。

② 登場人物とそれらの人間関係の確認
初登場の際に、○で名前を囲むようにしてください。

③ 各登場人物の性格についての対比関係の確認

④ 登場人物の行動から心情を推測
文学的な文章においては、登場人物の心情について問われることが非常に多いです。その時、その人物の行動から心情を推測することが可能です。

5)選択式の問題に対する解答(消去法が原則)

① 文章中の傍線や空欄の前後をしっかり読んで、筆者が何を言おうとしているのかを確認してください。
また、傍線や空欄が含まれる文に指示語が書かれていたら、それが何を指しているのかも確認してください。

② 各選択肢に書かれている内容をしっかり読み、何となくではなく、本文と照らし合わせながら、選択肢のどの部分が誤りかを見極めた上で一つの選択肢に絞ってください。

③ 不正解選択肢の典型的な例としては、本文中ではAとBについての対比関係しか述べられていないにも関わらず、Aの方がBよりも優れているといった優劣の評価を述べている選択肢があります。
また、本文ではそのような記述がないのにも関わらず、「全ての~」、「例外なく~」、「~だけ(のみ)」といった極端な表現が含まれている選択肢も不正解選択肢です。

④ 選択肢には完全に誤りとはいえないものが複数含まれていることがあります。
その場合には、選択肢同士を比べて、より適切な方を選ぶ必要があります。

(6)記述問題に対する解答

① 文章中の傍線の前後をしっかり読んで、筆者が何を言おうとしているのかを確認してください。
また、傍線が含まれる文に指示語が書かれていたら、それが何を指しているのかも確認してください。

② 設問に応じて、本文中からポイントとなる表現を見つけ出してください。また、ある用語について、筆者が文章中で独自の意味を持たせて使用している場合は、その定義も確認しておいてください。
ポイントとなる表現の数は、設問において提示されている解答すべき文字数に応じて異なります。
例えば、「20字以下で答えよ」という設問であれば、見つけ出すべきポイントの数は1個、20~50字であれば2個、50字以上であれば3~4個が一つの目安です。

③ ②で見つけ出したポイントを指示語や接続詞等を用いて論理的につなぎ合わせ、文章にしてください。この時点では、文字数を気にする必要はありません。

④ 設問に応じて、解答を加工してください。
例えば、「~とはどういうことか」という具体的な説明を求める設問であれば「~ということ」と解答し、「~であるのはなぜか」という理由の説明を求める設問に対しては「~だから」と解答しなければなりません。
「~字以内」という字数制限がある設問では、必要な文字数の8割以上の文字数分を解答し、「~字程度」という字数制限がある設問では、提示されている数字のプラスマイナス1割程度の文字数分は答えるようにしてください。

(例)
「~を50字以内で答えよ」 ⇒ 40字以上50字以内で書く。
「~を50字程度で答えよ」 ⇒ 45字以上55字以内で書く。