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小論文

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高校生向け 小論文の学習の進め方

小論文の学習を行う上でまず考えなければならないのは、論文とは何かということです。生徒の皆さんのうちには論文を書いているつもりが、実は作文になってしまっていることがよくあります。
作文が自分で思ったり感じたりしたことをそのまま書いたものであるのに対して、論文は① 何が問題であるのかについての把握、② その問題に対する自分の考え、③ なぜそう考えるのかについての根拠、という3つの要素がなければなりません。

学習の進め方 総評

小論文は、医学部や歯学部の入試をはじめ各大学で出題されています。特に医学部の入試においては、小論文を課すことによって、論理的な思考力や文章力のほかに、医学という知的な営みへの適性、すなわち「知的好奇心・知性」が試されるとともに、小論文を書いた受験生がチームで問題を解決できる人間であるのかそうでないのかを見極めようとしているのです。

本項では、主に医学部受験生を対象に、小論文の学習の進め方について説明していきますが、説明している内容は医学部志望以外の人でも活用できることですので、ぜひ一読してみてください。

(1)医学部入試における小論文を書くために必要な能力

① 相手の話を理解する能力

課題文が与えられる形式の問題において、本文を読解し、その内容を適切に要約できているのかどうかによって、出題者にこの能力を見定められます。

② 問題点を発見し、処理できる能力

他人の指示を待たずに独力で問題を発見し、その解決策を考えることのできる能力です。

③ 自分とは異なる立場にいる人に配慮できる能力

小論文において、自説に対して反対する説に配慮できているかどうかによって、出題者にこの能力を見定められます。

④ 論理的に一貫性ある文章を書く能力

問題に対する解決策を根拠を挙げ、筋道を立てて表現する能力です。

(2)上記(1)に提示した能力を向上させるための訓練

① 相手の話を理解する能力

目にすることや耳にすることの要点をまとめる習慣をつけるとともに、課題文の読解力をつけるために日頃から新聞などで活字を読む習慣をつけるよう心がけてください。

② 問題点を発見し、処理できる能力

できるだけ友人や家族と議論したり活字を読んだりして、ものごとを論理的に筋道を立てて考え、表現する習慣をつけるよう心がけてください。

③ 自分とは異なる立場にいる人に配慮できる能力

日常生活を送る中で自分が考えた事柄について、常に「本当はこれでいいのか」とか「他人からはどう見えるのか」というように自らを疑い検証する習慣をつけるよう心がけてください。この時も上記②と同じく、他人と議論したり、自分とは意見が異なる文章を読んだりすることが効果的です。

④ 論理的に一貫性ある文章を書く能力

「言葉」だけで自分の考えを理解してもらい、読み手を納得させるために必要なのは、「論理的一貫性」です。日頃から「理屈を立ててものごとを考える」訓練をしなければ、説得力のある文章を書くことはできません。そして、作文(自分の体験や感想を書き記したもの)ではなく、小論文(ある問題についての自分の意見を他者に納得してもらえるよう根拠をもって示したもの)を書くためには、書く内容を蓄積することが大切です。日頃から医事関連記事に興味を持ち、医事関連用語の学習を心がけてください。

⑤ 総合的な訓練

上記①~④を総合的に訓練する方法としては、新聞の投書欄のうちの一つの文章を50字程度に要約するとともに、その反論を書くことが非常に効果的です。

医系小論文を書くに当たって

医学部入試や歯学部入試における小論文は、以下のとおりに分類できます。

問題内容による分類

  1. 医事系の問題
  2. それ以外の人文・社会学系の問題

問題形式による分類

  1. ある課題文が与えられ、それを読んだ上で自分の意見等を論述する問題(課題文形式の問題)
  2. 論述すべきテーマが一行程度で与えられている問題(一行問題)
  3. ある課題文が与えられ、それを要約する問題(要約問題)
  4. 表やグラフが与えられ、それらを読み取った上で自分の意見等を論述する問題(表・グラフ問題)

小論文の学習を行う上でまず考えなければならないのは、論文とは何かということです。生徒の皆さんのうちには論文を書いているつもりが、実は作文になってしまっていることがよくあります。
作文が自分で思ったり感じたりしたことをそのまま書いたものであるのに対して、
論文は

  1. 何が問題であるのかについての把握、
  2. その問題に対する自分の考え、
  3. なぜそう考えるのかについての根拠、

という3つの要素がなければなりません。

例えば、課題文形式の問題の場合、

  1. 課題文の要旨を読み取り、
  2. 問題提起し、
  3. 根拠を挙げて自説を論述し結論を導く、

という構成で答案を作成しなくてはなりません。

課題文形式の問題文中には必ず「次の文を読んで・・・・・」と書かれています。
これは課題文を読み取り、それを踏まえて問題提起をしなさいということですから、いきなり自分の意見から書き出さないことが大切です。

また、一行問題では

  1. 定義、
  2. 現状と問題点、
  3. 原因、
  4. 対策という構成が一般的でしょう。

さらに、要約問題では

  1. 課題文を4つくらいの意味段落に分け、
  2. 各段落の要旨をまとめ、
  3. その要旨をつなげて流れのある文章にする、という方法で取り組むとよいでしょう。

最後に、小論文を書く場合、必ずしも詳しい知識が必要であるわけではありません。ただし、医師、歯科医師を志す以上は最低限の常識が必要です。基本医事用語の定義は押さえておきましょう。