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古文

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高校生向け 古文の学習の進め方

大学受験の古文を身につけるためには、古文を日本語としてではなく、英語などの外国語として捉えて学習する、つまり基本文法と単語を覚えることから始まります。

学習の進め方 総評

古文は古い時代の日本語であるため、ほとんどの人は古文の勉強を特に集中して行わなくても、ある程度は何となく読めてしまえている気になっているようです。しかしながら多くの場合、このことが古文の成績がなかなか向上しない原因になっています。

古文を理解するためには、日本語ではなく英語などの外国語を学習する時と同じように、基本的な文法と単語を覚えていくことから始めることが最も効率的なのです。

(1)文法

古文の基本的な文法はとても重要です。特に「助動詞」の活用・接続を暗記し、その上でそれらの知識を十分に駆使し、文の構造を理解して文章を読むことができるようになることが大切です。「助動詞」の勉強のポイントを以下のとおりまとめましたので、参考にしてください。

a 活用

助動詞は全部で28個あります。次の7タイプに分けると覚えやすいです。

  1. 活用しない・・・・・・・・・「じ」、「らし」
  2. 特殊型・・・・・・・・・・・「き」、「ず」、「まし」
  3. 最後が「し」で終わる・・・・形容詞と同じ
  4. 最後が「り」で終わる・・・・ラ変と同じ
  5. 最後が「む」で終わる・・・・四段活用、「む」、「けむ」、「らむ」
  6. 「ぬ」・・・・・・・・・・・ナ変と同じ
  7. ①~⑥に該当しないもの・・・下二段活用

※ ほとんどの助動詞は活用形がない部分を覚える必要はありません。たとえば、「けり」の活用は「(けら)/○/けり/ける/けれ/○」ですが、「ラ変と同じ」と覚えれば十分で、連用形と命令形がないことは覚えていなくても、ほとんど困ることはありません。
ただし、②に該当するものは、活用形のない印である○印も覚えてください。

b 接続

接続は意味によりほぼ決まっているので、意味と結びつけて覚えておくと忘れにくいです(ただし、例外もあるので注意)。

  1. 「り」・・・・・・サ変は未然形・四段は已然形
  2. 過去・完了・・・連用形
  3. 推量・推定・・・終止形
  4. 断定・・・・・・連体形・体言
  5. その他・・・・・未然形

また、連用形に接続する助動詞の「つ」、「ぬ」、「たり」、「けり」、「たし」、「き」、「けむ」だけは、「つねったりけっとばしたりは危険(きけん)だ」というように語呂合わせで覚えることができます。

「助詞」は文法として捉えるよりも単語として覚えていく方が効率的です。「助動詞」と「助詞」の学習を一通り終えると、「敬語」の学習に取り組まなければなりません。古文の文章を読んでいると、敬語がたくさん出てくるために、内容が理解できないことがあります。このような場合には、敬語を取り去って読んでみると、意外に内容がよく理解できるので一度取り組んでみてほしいと思います。

(2)単語

覚えるべき単語は、現代文にはない古文特有の単語と古今異義語です。古文単語の暗記は、上記(1)の基本的な文法の学習と同時並行で行うようにしてください。単語集には250語ぐらいのものと、500語ぐらいのものがありますが、250語は古文読解のために最低限必要な語数で、500語が入試問題にほぼ十分に対応できる語数です。最終的には、500語程度覚えることを目指してください。

(3)読解

文法の知識をある程度身に付けた段階で、単語の暗記を継続しつつ、読解の学習に取り組まなければなりません。まずは、古文とその現代語訳を見比べながら同じ文章を何度も何度も繰り返して読むことから始めてください。その際は、既に習得した文法の知識と単語の知識を駆使して、古文を直訳できるように訓練してください。また、英語等の他の語学学習と同じように、音読することが非常に大切なのです。
上記のような学習を行うことは、古文の理解には欠かせないものですが、古文がセンター試験だけに必要な場合は、上記のような学習を行うよりも文法を概ね理解した後は、過去問を中心にいろいろな問題を解くことによって、読解法を覚えていく方が古文の勉強時間の節約に繋がり効率的です。

(4)背景知識

上記の語学的な学習とは別に、できるだけ古文に描かれている時代の時代背景について知っておくことも重要です。現代文や英語とは違い、現代とはかなり異なった生活様式や社会関係が現れるので、ある程度の予備知識がなければ、単語や文法がわかっても理解できないことがあります。
今までに時代小説になじんできた人や日本史履修者は、いくらか予備知識があるはずですが、そのような経験がなかった人は、特に意識して時代背景に慣れるようにしてください。

具体的な方法としては、

  1. 古文常識の参考書を繰り返し読む。
  2. 古文問題集の現代語訳の部分をたくさん読む(現代語訳を読んでも内容がわからない時は、解説を読んで確認すること)。
  3. 枕草子・徒然草など有名な古典文学の現代語訳を一部でも読む。
  4. 古典マンガを読む。

また、受験校の過去問を調べて、特定の出典から何度も出題されている場合は、話の大筋を頭に入れておいた方が明らかに有利です。

(5)問題に対する解答

読解を十分にできるようになれば、正解を導くことができますが、古文の問題パターンを知っておくことも必要です。以下に問題パターンを示します。

A 現代語訳

単語及び文法の知識を総動員して、まず直訳してみてください。

B 理由説明

(例1)[順接確定条件]已然形+ば ⇒ 「なので」
例2)[されば] ⇒ 「だから、したがって

C 心情説明

形容詞に注目してください。
(例)「おぼつかなし」、「いぶせし」⇒ 不安、不快を表す

D 指示語の内容説明

指示語(「さ」⇒「そう」等)の指す内容、箇所を限定した上で、その部分を解釈してください。

E 動作の主体(主語)を問う問題

敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)や接続助詞(て、に、を、ば)に注目してください。

  • 尊敬語 ⇒ 動作の主体に敬意
  • 謙譲語 ⇒ 動作の客体に敬意
  • 丁寧語 ⇒ 話の聞き手に敬意
  • 「て」、「に」 ⇒ 前後で主体が変わらない場合が多い
  • 「を」、「ば」 ⇒ 前後で主体が変わる場合が多い

F 文法説明

まずは品詞分解してください。