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鋤本 幸司 講師 <英語科>

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僕は経済の話、ビジネスの話などはてんでだめで、チンプンカンプンです。大きな会社で働いている友人が多くいますが、その会社の名前や何の業種なのかも、ちっとも覚えられません。株や為替のニュースや、景気の変動の仕組みなども、ピンときません。ビジネスの世界は向いてないんですね。人には向き不向きがあります。

僕は何かを作るのが好きです。歌を作る事、物語を書く事、遊びを作る事。子供の頃はそんな事ばかりしていました。また楽器を作る人、家具を作る人、家を作る人。そういう人たちに対するあこがれや尊敬をずっと持っています。出来上がったものがその使命を全う出来るように、愛情を込め、時間をかけて、妥協せず丁寧に作りあげて行く。そういった職人さんの心意気を、僕は螢雪会で一人一人の生徒さんと向き合いながら、感じることがあります。

受け持ったばかりの生徒さんに、僕はよくバイオリンの話をします。

「バイオリンを作る時はね、切った木をすぐに組み立てたりしない。日陰で10年以上も寝かせるんだ。そうやってしっかり乾燥させた木で作ったバイオリンは、すごく長持ちして、引き込めば引き込むほどいい音で鳴るようになるんだよ」

伝えたいことはこういうことです。模試やテストでの結果を求めて、生徒も保護者の方も焦ります。でも、問題集を片っ端から解いて、長文を闇雲に読んで、表現を丸暗記して、早く結果を求めた生徒さんは、ある時点で伸びなくなってしまう。もったいないんです。何事にも順序があります。まず何より大事なことは、簡単な事をじっくり深く勉強する事。問題集も長文も後回しです。生徒さんも、初めは「こんな簡単なことばっかりやってていいの?」と言います。でもそのうち気づいてきます。あれ、よく考えると結構難しいな。奥が深いな。しめたものです。そうした勉強を熟成させてから、問題集を解き、長文を読みます。すると、本当に、その生徒さんの限界まで伸びる。それはもう面白いぐらいに伸びる。早く結果を求めた生徒さんよりも短期間で、遥かに良い結果が出てしまうのです。

「先生、僕自分でも驚いているんです。いつのまにこんなに英語がわかるようになったんだろうって」

末永く、豊かに鳴る人間を、育てていきたいものです。