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当会で活躍する講師たちは日頃どのようなことを考えているのでしょうか。 自らの指導法のこと、受験のこと、そして担当している生徒のことなど。 多忙なスケジュールに追われる彼らのコラムをご紹介いたします。

原 廣 講師 <化学科>

2009.12.19

近づく大学入試に対峙するために、受験生のみなさんは必死の思いで孤軍奮闘していることでしょう。昭和38年に私は高校3年生でした。当時はそれなりに一生懸命勉強していましたが、特に将来何になりたいということもありませんでした。ただ、高度経済成長期であったこともあり、男子学生には特に理系がもてはやされていたので、自分の将来のことも深く考えずに工学部を目指しました。私は一年だけの受験勉強で既にうんざりしていたので、「工学部であるならばどこでもいいや、とにかく浪人はいやだ」と思い、浪人はしませんでした。今考えるに、はっきりとした自らの目的をもって受験勉強を続けているみなさんには本当に頭が下がります。


今日は若干、化学の勉強について誤解と偏見を恐れずに書いてみようと思います。初めて聞くような反応、知らない語句などが問題文に含まれていたり、やや難問といわれる問題であっても、問題文をしっかり読むことによって必ずと言っていいほど、その問題が以前に学習した基本事項の組合せからできていることに気がつくでしょう。すぐにその基本事項を自分の頭のなかの引出しから探し出し、この問題の解決に用いることができるでしょう。自分の中に多くの引出しを作ることが基礎学力の充実であり、その引出しを見つけ出し、応用していくことの訓練が問題演習だとおもいます。


また、問題をいかに速く解くかということが重要です。現象や反応をイメージし、簡単な図を描いて考えると、意外と混乱していた頭の中がすっきりと整理され、計算式なども簡単にできてしまうことが多いのです。問題集で勉強しているときは、正解か不正解かは解答で確認してもよいですが、それに至る解説部分は簡単に見ないほうがよいでしょう。なぜならば、もっと苦労する必要があるからです。苦労した問題ほど忘れないし、頭の中の引出しに入れておくことができるからです。


さらに、問題集の解答が受験に適しているとは限らないということも付け加えておきます。なぜなら、丁寧すぎて解答通りの方法で解答すると時間が非常に多くかかってしまうからです。むしろ、自分でより速く、もっと要領のよい方法を見出していこうとすることこそが学力向上に大いに役立つでしょう。そうすれば個性あふれた受験勉強になるかもしれませんよ。

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